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松岡洋二さんのガラスの器

ガラスという素材に、まっすぐ向かい合って作品を作り続けている松岡さん。

昔、「ガラスってかわいそう」というフレーズを、ある詩集の中で見つけました。

ガラスは自分の色を持たず、全てを透かしてしまい、自分自身というものがない――というような内容でした。

でも、私はそれはまったく違うと思ったことを、松岡さんのガラス作品を見ながら思い出しました。

自分の中に、他のものを映し、様々な色に染まることのできる楽しさ、光を自分の中に取り込んで、まぶしい輝きに変えてしまう美しさ。

ガラスって、ほんとうにすごい。

松岡さんのガラスのいろいろは、そうした素材の魅力を存分に形の中に閉じ込めたものばかりです。


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溶けたガラスの塊を吹き竿の先に巻き付け、息を吹き込んで成形される“宙吹き”という技法で作られる作品の表面には、まったく何の模様も線も入っていません。

そこには、ただガラスというものが、静かに存在しているだけなのです。

いろいろな形をしたガラスの器。

その純粋な素材感の持つ美しい輝きを、ぜひ、春の光の中に透かして見てください。




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by mikanhouse | 2012-03-03 23:33 | ギャラリー  

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